最強クレジットカード「JQ CARDエポスゴールド」の全貌が判る。年間100万の利用で還元率2〜3%にも達するモンスターカードです。
フジテレビ公式動画配信サービス【FODプレミアム】
2008年05月24日

息子の誠とスナック「マリン」でロッテを巡って大喧嘩

HOME千葉ロッテ観戦記 > この記事

 5/24 千葉 M4×-3S 殊:大松 敢:神戸 技:剛

 せがれの誠を連れてスナック「マリン」に向かう。3年前妻と別れて以来、この不健康な場所で、ほぼ毎日夕食を共にしている。申し訳ないと思っている。この生活を抜け出したいと思っている。
 俺は「マリン」を仕切っているママのよし子にホの字なのだ。よし子はバタ臭い顔立ちの艶っぽいハクい女だ。柏南(ハクナン)高校の女ぐらいハクい。セイガクの頃、俺は野田線に乗っている柏南高校の女子がハクい女揃いなので、「ハクナン」と呼ばれているのかと勘違いしていた。

 よし子はこんな場末のスナックを切り盛りしていた女とは思えない、思い切ったことをするヤリ手の女だったようで、駅前に「カンヌ」という外国人向けのショーパブを最近開いた。残念なことに「マリン」に顔を見せることも少なくなり、さりとてショーパブに小学校4年生の誠を連れてゆけるわけもなく、バタ臭い顔立ちのよし子が外国人の客に引っ掛けられないか心配になりながらも、俺は「マリン」で夕食時を過ごすしかなかった。

 「マリン」のTVはいつも野球中継を流している。無論地元の千葉ロッテマリーンズ戦を見て、くされ縁の仲間達と盛り上がっている。誠にもギザギザの帽子を買ってやり、無論ロッテファンに調教済みだ。

 3年前ぐらいは良かった。チームが強いと子供も喜んで応援する。しかし最近の体たらくを見て、誠もこのチームにウンザリし始めていた。

 「お父さん、僕、ロッテの試合を見るのツラくなってきたよ」
 「バカ!ツラいとかツラくないとかの前に、お前はこの街に住んでいる以上ロッテを応援するしかないの!今野がブライアントにバックスクリーンに叩き込まれた時から、そう決まってるの!」
 めちゃくちゃなロジックで俺はまくし立てた。
 スタジアムに試合を見に行くときは誠に「00」の背番号がプリントされた、レプリカのユニフォームを着せてやっている。

 「僕、誠って名前、だんだん嫌になってきたよ」
 「バカ!日本で一番野球のうまい男の名前だぞ!」
 「でも僕の名前の選手、マリーンズにいないじゃん!!」
 「それはな・・・大人の事情だ。誠は来年には又帰ってくるぞ」
 「去年もそんなこと言ってたじゃないか!お父さんのウソつき!大体僕、背の低い選手を応援できないよ」
 「だから、小坂がいない今、習志野出身の福浦を応援すればいいって言ったじゃないか。あいつはスラッとして背高いゾ!」
 「あんな簡単なファーストファールフライを落とす人いやだ!」
 「バカ!あれはタマタマだ。福浦は日本で・・・いや世界で1番ファーストファールフライを取るのがウマイ選手だ。」
 「お父さんウソばっかりだよ。福浦は3割切ったら引退する、それぐらいスゴいバッターだって言ってたけど去年2割5分、今年も全然打たないのに辞めそうにないよ」
 「・・・。でもあのバッテイングフォーム、カッコイイじゃん!!」
 「でも僕、帽子かぶってない時の福浦をどうしても好きになれないよ・・・」

 絶句。返す言葉もない。子供は正直だ。確かに子供は単純に大きいの打つか、カッコよくないと選手に惹かれない。それは俺が子供の時も同じだった。子供は無条件で王か山本浩二か掛布のファンだった。TVの画面では背番号55番の選手が閃光一筋、ライトスタンドへ大きな当たりを放つ。立ち上がる俺。

 「見ろ!神戸が打ったぞ!牛久の星が。あいつは凄い大きいの打つぞー。福浦がダメなら神戸のファンでもいいぞー!」
 「まだプロ1本目じゃないか!それにお父さん、昨日は神戸は明日から二軍かもしれないぞって言ってたじゃないか!そんな選手信用できないよ!」
 「じゃお前は誰が好きなんだ?」
 「ジー・ジー!」
 「は?ジー・ジーって、G・G・佐藤のことか?そんなキモティー!・・・じゃなくて、あんなキモい男のどこがいいんだ、ア?」
 「だってジー・ジーはいつもホームラン打ってるよ。カッコイイよ!ロッテにあんなにホームラン打つ奴いないよ!」
 「お前はこの街に住んでいる以上、無条件でマリーンズを応援するの!!」
 「でもジー・ジーは市川出身だよ!」
 「どこにそんなこと書いてある。アイツは桐蔭学園出身だぞ?」
 「学校でインターネットで調べたんだ」
 「バカ!インターネットはな、ウソつきなんだよ。ウソばっかり書いてあるからな。名鑑を見ろ、ほれ桐蔭学園出身だろ。大体あんなのドーピングしてるに違いない!」

 あまりにも強く否定したので誠は泣き出した。
 「僕、ジー・ジーみたいなぶっとい腕や胸が好きなんだよ。お父さんのような逞しい体でお父さんに似ているから好きなんだよー。ロッテのヒョロヒョロしてカッコばかりつけている選手より、腕一本で僕を育ててくれているお父さんみたいな強い男が好きなんだよー!」
 ニッカボッカを履いたまま、この店に入店して、グラス片手にウィスキーをチビチビ飲んでいた俺はハッとした。


 「誠!」
 俺は泣きじゃくる誠を、誠がジー・ジーのようだと褒めてくれた腕で思い切り抱きしめた。TVはサヨナラのチャンスを迎えて、「俺たちの誇り」をエンドレスで歌うスタンドを映し出していた。アホ面下げたスナック「マリン」の常連も、抱き合う俺たち親子をヨソに一緒に歌って盛り上がっている。

 数分後、マリンにもマリンスタジアムにも歓喜の時がやってきた。誠も
「剛、やっぱりスゲェーや!お父さん、剛カッコイイね!」
「そうだろう、そうだろう!」
ひとしきり盛り上がって、謎にヒーローインタビューを受けている今江を見て、
「なんで、お前がヒーローなんだ!!ワッハッハ」
と店のみんなと盛り上がっていると、他球場の経過を伝えようとするTV。
「西武ドームではG・G・佐藤の3試合連続ホー・・・」

 プチン!

慌ててTVのリモコンのOFFボタンを押してしまう俺であった・・・。


俺は妥協した。俺も誠もこれからはマリーンズとG・G、両方応援していくことにした。

To Be Continued・・・

 

 新パターン、ミニ小説の巻、でした。



posted by mansengo at 23:38 | Comment(3) | TrackBack(0) | 千葉ロッテ観戦記
この記事へのコメント
こんにちは。新パターン、いやはや読み物として、なかなか良いですね(笑)
特に“誠”が日本一野球の上手い男の行には、ちょっと泣けました。

私は、ファンとしてはどうか、と言われるかも知れませんが、マリーンズが弱いことには特に不満がありません。勝ちまくって欲しくはないですけど、感情移入できる選手がグラウンドに少なくなって来ているのが、寂しいです。

この狂った歯車は、どうすれば治るのでしょうか?
Posted by まーきん。 at 2008年05月25日 08:28
こんにちは。
楽しく拝読させていただきました♪

“せがれ誠”の言葉を読み進めると共に、大笑いといっしょに、3年・4年生(10歳)・00の背番号がせつなく心を突いてきて・・・
  
たまにでもいいですので、連載でお願い致します♪
  
Posted by ふじきせき at 2008年05月25日 10:02
>まーきん。さん
 いいところも悪いところも知り尽くして生活の一部・・・。カミさんみたいなもんです。既に好きか嫌いか判らないんだけど、カミさんがママさんバレーに出たら、当然応援する。そんな感じでいいんじゃないでしょうか(笑)

>ふじきせきさん
 連載、ですか(笑)誠少年の造形が難しいですね。でもお父さんと誠少年の会話シリーズぐらいなら出来るかも・・・(←ちょっとヤル気)
Posted by mansengo at 2008年05月26日 10:24
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL


↑楽天イーグルス勝利の日の翌日は、楽天市場・楽天ブックスはポイント2倍に…買う前に忘れずにエントリーして下さい(エントリーは買う度に必要です!)。イーグルスとヴィッセルW勝利の日は3倍になるので狙い目!


↑中日ドラゴンズが勝つ度に4ポイントGET!【UCSカード】ドラゴンズカード…nanacoチャージでもポイント付与あり。

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。