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2014年12月21日

未公開の日本シリーズ対策ノートが凄すぎる

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BS1の特番「時代をプロデュースしたものたち」という番組、今回は野球界から川上哲治を中心としたV9期の巨人が取り上げられていた。録画して早回しして見たが(2時間近くもあるので)、後半は「1倍速」に戻してジックリ見てしまう。中でも牧野茂の「作戦面」に関する迫り方が、今までの伝聞では知りえなかったレベルでアプローチしていて、ビックリした。

川上哲治が監督に就任した1961年〜1974年の動きを、世相も取り上げながら、川上とその周りの「目指すところ」とその結果について迫っていた。敗れざるものたちからすると、この内幕を聞けば「負けて当然」と思わされてしまうほど、凄まじいものだった。
特に日本シリーズで対戦したノムさんと山田久志が「証言者」として登場したのだが、監督まで上り詰めた2人が、この頃の巨人軍の強さの秘密に新鮮に驚いているぐらいの衝撃的な内容だった。

番組は川上がいかに「改革者」であるかに時間を割いていた。その改革も具体的に「前例」と比較して説明していたので、野球にそれほど詳しくない方でも入りこめる番組作りにもなっていたが、それでも野球ファンなら2倍、いや数倍楽しめるものだった。
ドジャース野球を日本に根付かせるため、妥協を許さず、強い姿勢で選手に臨んだ川上。それは「罰金制度」の徹底にも現れていた。堀内が序盤で9対0と大量リードしたマウンドで、勝利投手目前の5回裏2死から突如3四球を続けて出した瞬間、「交替」。
「投手に四球を与える」
という軍律違反を犯したからだった。堀内は「私は203勝ってるんですけど、こういうので4つは損してますね…」と苦笑いしながら、述懐していた(笑)

後半は「参謀・牧野茂」の実像に迫るものだった。未公開の牧野茂が書き残したノート、遺族が野球殿堂博物館に寄贈したらしいのだが、その「自分のことを分析した」ページを見た山田久志が、硬直して言葉も出ないような感じだった。試合をやる前は「負けるものか」と勝負事に挑んでいるだろう。でも、改めてこれを見せられたら「これは勝てない…」と、当時の自分の勝利への希求の思いも吹き飛んでしまうぐらい、「丸裸」にされていた。西本監督の作戦の方向性まで分析出来ていて、それほど今でも重視してないんじゃないかと思う「投手の打席時の作戦の傾向」にまで言及していた。投手の中でも山田、足立はミートがうまいので、送りバントからエンドランに切り替えてくる作戦を西本さんは多用してくる…。スカパーなどでパの野球が簡単に見れる現代では、それほどの驚きはないかと思うが、この時代どうやって、ここまで情報収集して分析していたのか不思議になってくるような「凄まじさ」だった。だって、今だって先乗りスコアラーの数を減らす、減らさないというのが取沙汰されているチームもあるくらいなのに、この時代、交流戦もないのに、パの試合に「日本シリーズ対策」で先乗りを送っているとも思えないんですが…

もっとも日本シリーズ直前に、捕手・森を、胴上げ試合もブッち切らせて、パの試合に派遣して「分析」させては、いたらしい(早くに、パ・リーグの優勝が決まれば、こういうことも可能ですが…最後までもつれていたら絞ることが出来ないので無理でしょう)。さらにはそれでも飽き足らず、相手が阪急だったら、ライバルチームの南海の捕手のところへ情報収集へ行け!と、あつかましい注文まで出していた。この、あつかましい指令で、森-ノムさんの「親交」が生まれて、後の野球界はこの2人が「主役」になってしまう時代が訪れてしまうんだよな…。
9連覇の後半は、もう牧野が指示を出さなくても、グラウンド上の選手たちだけで相手の傾向を把握することが出来ていて、絶体絶命の局面でも、相手の作戦を冷静に読み切り、「最善策」で応手する選手たちの「成長」もキッチリ描かれ、物語は完結していた。驚くべきは、1球1球に対する当事者たちの記憶が鮮明なこと。ファン側から「つまらない野球」と揶揄された川上野球だが、選手たちが命を削って、まさに「一球入魂」で臨んでいたことが、この1球1球に対する「鮮明な記憶」でも窺い知ることが出来た。場面は8連覇を達成した際の日本シリーズだったが、森は自分たちの「野球観」がここまで来たのか、と到達感も感じたと、自画自賛していた。その局面で取りうる最善の応手が、相手を細かく分析できた上に理詰めなんだ。
「ON砲」の印象が強い時代だったが、実はこの頃の巨人のチーム打率は低く(リーグ最下位で優勝したこともある)、いかに守り勝つ野球だったかを知り、意外に感じた。

しかし、光と影じゃないが、村山対長嶋という、当時のファンがもっともワクワクしたであろう場面でさえも「送りバント」の指示を送ったというから、川上もハンパない。そりゃ、ファンから嫌われるはずだ。
俺が驚いたのは、
「え?走者もいる「終生のライバル」村山との対戦の時に、チョーさんはちゃんとサインを見てたの!?」
っていう部分。あの性格なら、そんな場面でサインなんか見てないのかと思ったけど(笑)ちゃんとチームプレーに徹していたんですね。
川上は自分が罵詈雑言を浴びることに当初戸惑っていた部分もあったが、監督後期には泰然としていて、ブレることが無かった。
牧野を「参謀」に迎える人事でさえも、当時の巨人軍では「革命」だった。牧野は中日出身で、完全な「外様」。勝つためには妥協せず、身内でゴリゴリに固めていた巨人軍に、優秀な人材を外部から招く。今でも巨人とは最も遠いところにいるノムさんの懐刀・橋上を戦略担当コーチに迎えるだけでも、結構騒いでいたぐらいだから、当時は相当ショッキングな人事だったに違いない。おそらく牧野は川上の期待以上に働いた。牧野のメモやノートから何例か「当時の情報」が番組内で取り上げられていたが、いずれも「どうやって、ここまで集めたんだ…」と、呆れるような、当事者たちが震撼するような内容だった。ミーティングの際は、すべて牧野から作戦面に対する指示が出た。川上はすべてを牧野に任せ、自分が口を挟むことは無かったという…。これも凄い。「将」の究極の到達点はこういうところではないだろうか。

ただ、川上の改革には「反逆者」も生み出している。巨人の大エースでヘッドコーチだった別所は事実上の更迭。早大出のスタープレイヤーだった広岡は、常に川上の政策に不平不満をブチまげ、トレード候補選手だった。
後の西武黄金時代が、川上と対立した広岡と、川上の懐刀だった森のコラボで生み出されたことは興味深い。
とにかく、他にも細部細部凄い内容が詰まっていた特番だった。番組は杉本哲太がナビゲーションし、セピア調の再現Vの川上役がなぜか永島敏行。ちょっと川上さんの「威厳」や「どっしり感」…そしてにじみ出るような「勝利への渇望感」には程遠かったかな?彼は勝利への希求が薄い、スマートな千葉ロッテファンですから(笑)



posted by mansengo at 10:15 | Comment(2) | 球力ナミダ男
この記事へのコメント
更新お疲れ様です あれほど連覇するには貢献度高ければ高い選手程、緩んだプレー時は厳しく遠慮せず裁くって事だったんでしょう…
って事はベンチ組や1.5軍は常にケツかっちんテンパりまくってたでしょうね~(笑)
そして長嶋が手堅くバンドからの~永島さんが緩~~いマリーンズファンで締めるなんて…
起承転結が抜群です…上手い…上手すぎる…



Posted by 新米 at 2014年12月21日 21:06
>新米さん

書きこみ、ありがとうございます。
レギュラー達は高度な野球観を持ちえたんですが、控え層との差が一層広がって、ケガがあったりしたら戦力ダウンが免れないような危うさも感じたんですが、そこがダメだったら9連覇出来てないんでしょうね…。
Posted by mansengo at 2014年12月22日 08:20
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