今年の日本シリーズは、阪神がセではアドバンテージ制以降初の「下剋上」で進出してきたこともあって、人気球団同士の対戦にも関わらず熱が低く感じられる。なんでも熱狂的なタイガースファンでも、今年の日本シリーズ進出には違和感を感じている人が3割ぐらいはいるらしいし。
1戦目の先発がメッセンジャー対スタンリッジっていう外国人同士の対戦ってところも問題かもしれない。ホークスは今一番安定感のある大隣がCS6戦目から中4日になってしまうため、さすがに使えなかった。
タイガースの日本シリーズ進出は6度目。ジャイアンツの軍門に下り続け、ほとんど進出出来ていない。数少ない進出の機会にも関わらず対戦相手が偏っている。6回中3回が、
ホークス
相手!南海、ダイエー、今年のソフトバンクと、球団名は毎回変わってるけど、なぜかホークスが進出する機会と合致し、浪速のチームと遭遇しないような巡り合わせになっている…
唯一、「関西同士」の対決となったのが、1964年の対南海ホークス戦。「浪速シリーズ」とも呼ばれたが、内実「外人シリーズ」。そして東京オリンピックの裏番組ってことで、
「無関心シリーズ」
でも、あった…。今年の対戦にかなり酷似してないか?
1戦目もメッセンジャーが好投し、ゴメス・マートンが打って阪神が勝ったようだが(未見)、2戦目は武田が両外国人を止めた。
武田翔太…何回かこのブログで意見させてもらったことがあるが、彼はダル・マーに続く「逸材」だと思っている。
このような大舞台で「腕が振れている」だけでも、凄いと思う。彼の場合、四球が多くて、そこを矯正されたり野次られたりして、持ち味を失っていく危険性もはらんでいるんだが、そういう「雑音」をどこ吹く風で流せるのが強味。
4番ゴメスとの3回の対戦を見て、彼の能力の高さを改めて思い知らされた。最初の対戦では三球勝負で三振。スライダー、真っすぐ、スライダーの組み合わせで、ゴメス全く対応できず。あのドロンとしたカーブなのか、スライダーなのか判らない球種をふんだんに使って、カウントを取っていたが、2打席目はゴメスもその球種に的を絞って対応してきた。この辺にこの外国人の「頭の良さ」「適応力」が垣間見れる。それでも全く寄せ付けない。1打席目の時の「大胆さ」から、2打席目の時あたりは制球も安定してきていて、1点差と詰め寄られた時に遭遇した3打席目では長打警戒の「慎重さ」もあって、勝負に抑揚があった。
6回2死までパーフェクト、そこからすぐに失点すれば、独特の甲子園の雰囲気に飲まれてバタバタいってもおかしくないところ。全く動揺する感じもなく、完全アウェーの甲子園で「図太さ」を見せつけた。
Yahoo!のトップには、飛んできた折れたバットを反応よくジャンプで逃げる写真が掲載されていたが、まさに「心・技・体」すべてが揃っていた。あらためて翔太の底力を、まざまざと見せつけられた。
来年は有原や安楽といったパワーピッチャーが、またパ・リーグに入ってくる。パのエース争いも激化する。
さすがに今年は沢村賞は金子で決まり?昨年は7項目中7項目クリア。今年は5項目クリア。オールクリアの昨年取れなくて、今年取れるのも変なハナシ。これを手土産にする彼の動向も気になりますね。来年もパのエースとして君臨しているのか、どうか…
【オマケ】とある北海道の方のブログ(野球関連ではない)で知った情報。
福岡で行われた「ホークス対ファイターズ」のCSを取り上げた北海道ローカル番組。レフトスタンドで応援していた福岡在住の「ハム女」が、6戦目の試合終了後のインタビューで、涙ながらに
「稲葉選手を現役のまま北海道にお返しできなくて申し訳ございません」
と答えたそうだ!
「あんたのせいじゃないよ、上沢のせいです!」と見てもいないのに、思わずつっこんじゃいました。(そのブログ主はもらい泣きしそうになったそうですが)
ところで「ハム女」っていうニックネーム、ボンレスハムみたいなぶっ太い腕を想像しちまうから、これはナシだろう…
それなら来年はマリーンズ好き女子=マリ子が~来るか~フナジョは却下です(笑)
追記 ジャイアンツ好き女子=ジャイ子は当然流行らないでしょうね~(笑)
一般人もファンもリーグ優勝して満足、日本シリーズはオマケみたいな雰囲気です。
>新米さん
一部では「海女」と書いて「マリジョ」と読ませるらしいんですが、こんなの言ってる奴聞いたことないですよね(笑)
>アルパカさん
現地の雰囲気レポありがとうございます!!