4/27 福岡 H5-3M
マリーンズ5連勝でストップ。5連勝は小林宏之で負けた次の日から始まって、小林宏之が負けてストップした。ストレートはかなり良かった。キレや球速は去年より上のような気もする。ではなぜ打たれるのか?前回の続きにもなってしまうが、筆者なりに考えたまとめを書いてみようと思う。調子がいいチームの監督が「エースの品格」という何かにひっかけたような本を刊行されるようだが、ここでは筆者が考える「エースの品格」に照らし合わせて、現状の宏之の不満な点をぶち上げてみよう。
開幕戦で好投しつつも足の痙攣で降板、その後本来のピッチングを見失ったように調子が上がってこない・・・
◎「リードに首を振らない」点が不満
宏之の美点なのかもしれないが、不満なのはキャッチャーのサインに首を振らないところ。去年まで里崎のリードに全幅の信頼を置いていたんだろうけど、結局彼が故障で出れないと自分のピッチングが組み立てられないことを露呈してしまった。
大体里崎のリードは初球からフォークを要求しまくるような、その日いいボールをどんどん投げさせちゃえ!っていう結構短絡的な部分がある。
痙攣降板後、フォークの球数が減っている心配を前回登板時のエントリーでも書いた。チェンジアップ依存型になっているのだが、体調面での問題があるのかもしれないし、自らのキャリアプランにおいてフォークを封印していこうと考える時期に来ているのかしれない。
「なんだよ、フォークを投げ惜しみしてるのかよ!?」
と憤るファンがいるかもしれない。しかし皆さん、プロ野球選手は単なる一個人事業主であるという事実もお忘れなく。使えなくなったらバサバサ切られる、容赦のない世界。フォークを投げる負担は他の変化球に比べて大きいのかもしれない。チェンジアップは負担のかからないボールだ。そこら辺(プロで長くやりたいという思い)の兼ね合いで、フォークからチェンジアップへのシフトを強めている時期に来ているのかもしれない。或いはそうではないのなら単純に体調面が悪くて投げられないのか、昨年までのパターンを読まれないように工夫しているのかのどっちかだろう。
いずれにせよ、今日のホークス打線は打者サイドから見て、いわゆる「じゃまな球」であるフォークが来る確率が低い事前情報を集めていて、橋本の無難なリード、2-1から決め球→それはチェンジアップというパターンがインプットされていた絞込み方をしているような打ち方であった。又、それを可能にする打線の組み方だった。
落ちる球への対応のうまい本間を2番、柴原を5番ていうのは、マスコミは不調で組み替えたなどと簡単に喧伝するが、実際は小林宏之対策な面が大きいんじゃないの?この2人初回からモノの見事にチェンジアップを前捌き1本でセンター前に運んでいた。相変わらずマリーンズキラーな2人・・・
ちなみに筆者が見た中で超絶に落ちる球への対応がうまいと思った打者はシャーマン・オバンドー。軸足の使い方(落とし方)がうまく、タイミングをずらされても体をぶれさせずうまく残して、バットにボールを載せるような感じで落ちる球を遠くへ運んでいた。長打力があって率が残せる、非常に器用な打者でマリーンズ投手陣にとっても脅威だった。
今日打たれたヒットはほとんどチェンジアップを狙われたものであり、まっすぐは力負けしてなかったので一番安全なボールだった(被安打8のうちストレートを打たれたのは松田のポテン1本のみ)。にも関わらずタスクが、判を押したようにチェンジアップを使うものだから、そこを狙われた公算は強い。4回以降まっすぐの比率を多めにした結果、皮肉なことに2イニング連続無失点。密かに立ち直りの兆しが見えているのではないか?と期待したのだが、ボビーは6回からあっさり交替させた。ここまで余裕のある戦いが出来ているのだから、今日は(今後のために)宏之立ち直りのために試合を預けるぐらいの覚悟をしてもいいと思ったのだが・・・
◎まっすぐの比率を高める
去年13勝3敗というこれ以上望めない結果を出した。素晴らしい数字である。しかし、上にも書いたようにフォーク依存による組み立てがツボにはまった感が否めなかった。やはり本格派投手の基本であるストレートを軸に組み立てていかないと、毎年活躍するには苦しくなるのかな?と思う。実際今年1番いいボールはストレートだと思う。制球はイマイチだが、多少逆に行っても打たれない威力があるはずだ。
◎チェンジアップの制球力、投げる時の体の開きのチェック
チェンジアップが打たれる、何らかの事情があるに違いない。打者にチェンジアップが来るというシグナルが発せられているのかもしれない。しかもバットに合わせられる軌道で落ちてくるので、拾われる。この辺の制球と投げる時のフォーム、無論配球も問題だろう。
とにかく自分なりのキャリアプランはあると思うが、結果を出さないとローテに残れない可能性もあるのだから、ここは「考えるピッチング」を自らできるよう脱皮してもらいたい。キャッチャーだって入れ替え激しいんだぜ。来年はタスクが抜けて金澤あたりが上がってきているかもしれないし(笑)毎年活躍するにはキャッチャー頼りにならないこと、それが「エースの品格」だと思う。
でもタマ自体はやっぱり一級品だと思うので、暫くは様子見で使ってもらいたいと思う。幸い雨で中止が1試合入ったおかげで、3連戦の初戦が成瀬と直行という今一番安定している投手が務められるローテになったのだから、この2人が先鋒になって宏之が調子が上がるまで踏ん張ってもらいたい。
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